VSAM LSRプール統計

VSAM LSR（ローカル共用資源）プール統計レポートには、バッファープールに関する情報が表示されます。このレポートは、LSRプール別に構成されています。

レポートの各エントリー行は、1つのサブプールを表します。VSAMクラスターのコンポーネントは、少なくともVSAMコンポーネントのバッファーと同じCIサイズのバッファーを持つバッファーサブプールを使用します。

VSAMアクセスの管理は複雑なため、測定結果や可能な変更については、サイトの担当者にお問い合わせください。

レポート詳細

[プール]には、プールのID番号が表示されます。

[ストリング数]には、プールに定義されたプレースホルダーの数が表示されます。ストリングは、データセット内の位置付けを必要とするVSAMデータセットへの要求です。ファイルの各同時操作に対し、VSAMは1つまたは複数のストリングを必要とします。
[キーの長さ]には、プールのデータセットの最大キー長が表示されます。どのデータセットにもキーが指定されていない場合、レポートには0が表示されます。

プール名の隣にあるをクリックすると、以下の追加情報が表示されます。

[サブプールタイプ]は、資源プールを示します。INDEXは索引コンポーネントの資源プール、DATAはデータコンポーネントの資源プール、ANYはデータコンポーネントと索引コンポーネントの両方がこの資源プールを使用できることを示します。

サブプールタイプの隣のをクリックすると、それに割り当てられたデータセットに関する追加情報が表示されます。

[DD名]は、データセット特性レポートに表示されるDD名です。これは、データセットに割り当てられたデータ定義の名前です。詳細についてはここをクリックしてください。をクリックすると、データセット特性レポートが表示されます。このレポートには、測定セッション中に測定対象のジョブステップでアクセスされたすべてのデータセットの特性が示されます。
[アクセス方式]には、データセットとVSAMコンポーネントを処理するアクセス方式が表示されます。詳細についてはここをクリックしてください。
[データセット名]には、サブプールに割り当てられたデータセットの名前が表示されます。
[バッファー長]には、サブプールの仮想バッファーとハイパースペースのバッファーのサイズが表示されます。
[バッファー]：
BUFNO：サブプールにある非ハイパースペースのバッファー数です。
読み取り - I/Oあり：プールへのデータ移動で発生した入出力の回数が表示されます。
読み取り - I/Oなし：要求されたデータがサブプールで検出された検索（ルックアサイド）の回数が表示されます。
ヒット率：入出力が発生しなかった読み取り回数を、入出力が発生した読み取り回数と入出力が発生しなかった読み取り回数の合計で割り、100を乗算した値が表示されます。
書き込み - ユーザー：ユーザーが開始した書き込みの回数が表示されます。
書き込み - 非ユーザー：使用可能なバッファーがないことが原因で発生した書き込みの回数が表示されます。これらの書き込みはこのプログラムで開始されたものではありません。
[ハイパーバッファー]：

HBUFNO：サブプールの4Kのハイパースペースバッファーの数です。
読み取り - 正常：ハイパースペースバッファーが、LSRハイパースペースバッファープールからローカルLSRバッファープールに正常に読み取られた回数です。
読み取り - 失敗：ハイパースペースバッファーが再利用され、LSRハイパースペースバッファープールからローカルLSRバッファープールに読み取れなかった回数です。
書き込み - 正常：ハイパースペースバッファーが、ローカルLSRバッファープールからハイパースペースバッファープールに正常に書き込まれた回数です。
書き込み - 失敗：ハイパースペースバッファーが再利用され、ハイパースペースバッファープールに書き込めなかった回数です。

メモ：ハイパースペースバッファーは、LSRバッファーの拡張記憶域を使用してDASDの入出力を減少させます。ハイパースペース記憶域は、バイトでアドレス指定できません。したがって、ハイパースペースに保存されたデータを参照するには、アプリケーションでまず各4Kページを非ハイパースペースLSRバッファープールに移動する必要があります。ハイパースペース統計のレポートは、ハイパースペースバッファープールでのバッファーの出入りを表します。

データセット特性レポートの詳細については、ここをクリックしてください。