DFHPCP

CICS 2.1~4.1では、DFHPCPはCICSに定義されたすべてのプログラムの実行を制御するCICSプログラム制御プログラムとして機能します。アプリケーション プログラムへのLOAD、LINK、XCR要求と、アプリケーション プログラムからのRETURN要求を処理します。

DFHPCPは、ABENDサービスも提供します。CICSシステムに負荷がかかっている場合、DFHPCPは未使用のアプリケーションを動的記憶域から削除することがあります。

CICSバージョン4.1では、DFHPCPが依然として存在し、CICS内部モジュールから呼び出すことができますが、その機能の多くはプログラム マネージャー ドメインに移管されました。この結果、CICS 4.1以上のバージョンでは、DFHPCPで消費されるCPU時間が少なくなっています。

ヒント

CICSバージョン3.2では、それまでのバージョンよりもDFHPCPのCPU消費量が多くなることがあります。LOAD(PROGRAM)機能は、CICS DFHRPL連結ライブラリーから主記憶域にプログラムをロードします。HOLDオプションを追加すると、LOADコマンドを発行するタスクが終了するときに、ロードされたプログラム、テーブル、マップが削除されません(存在している場合)。HOLDが省略された場合、LOADコマンドを発行したタスクが終了するかRELEASEコマンドを発行するまでの間だけ、プログラム、テーブル、マップが主記憶域に残ります。

HOLDオプションを省略することで、CPU時間を短縮できます。

参考資料

『CICS/ESA Application Programmer's Reference, Version 3.1.1(SC33-0676)』

『CICS/ESA Diagnosis Reference, Version 3.1.1(LC33-0105)』

『CICS/ESA Diagnosis Reference, Version 3.1.2(LY33-6072)』

『CICS/ESA Diagnosis Reference, Version 4.1(LY33-6082)』