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CICSは、間隔をおいて、MVSロガーが利用可能かどうかをチェックします。このチェックは、オペレーティング システムに応じて、以下の2つのプロシージャーのどちらかが使用されます。

  • OS/390リリース2.10またはz/OSリリース1.1に、MVSロガーPTF UW79565を適用している場合、CICSはシステム ログの接続状態を問い合わせます。2つのプロシージャーのうち、こちらのほうが効率的です。

  • 使用中のオペレーティング システムが上記に合致しない場合は、CICSは、システム ログに対してBROWSE STARTオペレーションを開始します。

チェックが失敗した場合は、返されたMVSシステム ロガーの理由コードに応じて、CICSはアベンドまたは休止を実行します。

CICSがMVSロガーが利用可能かどうかをチェックする間隔は、CICSリージョン内のシステム ログ活動の量によって異なります。最初のチェックは、CICSがMVSロガーとの通信を10秒間絶ったあとに行われます。最初のチェック後もCICSがシステム ログを実行しない状態が続く場合、チェックを行うたびにその実行間隔が2倍になり、最大600秒まで延長されます。CICSがMVSロガーと通信するたびに、チェックの実行間隔は半分になり、最小10秒まで短縮されます。

チェックの実行間隔は、以下に示すように、ICVシステムの初期化パラメーターで指定されている出口時間の間隔に影響されます。

  • ICVシステムの初期化パラメーターで指定された値が10秒未満の場合は、チェックの実行間隔に影響はありません。

  • ICVシステムの初期化パラメーターで指定された値が10秒より大きく、600秒未満の場合、チェックの実行間隔は、ICVシステムの初期化パラメーターで指定されている値と600秒の間で変動します。最初のチェックは、10秒後ではなく、ICVシステムの初期化パラメーターの値に対応する時間が経過したあとで行われます。チェックの最小間隔は、ICVシステムの初期化パラメーターの値になります。

  • ICVシステムの初期化パラメーターで指定された値が600秒より大きい場合、チェックの実行間隔は一定となり、常にICVシステムの初期化パラメーターの値になります。

CICSログ マネージャー統計の統計フィールドIGXQUERYで、CICSがMVSロガーを使用できるかどうかをチェックした回数を監視できます。