DSNECP10

DSNECP10は、TSO接続機能の一部で、TSO接続の初期化処理に関連します。

以下の2つの状況において、資源要求分布レポートでDSNECP10の待ちが報告されます。

  • 別のユーザーがロックしているDb2オブジェクト(索引スペースまたは表スペース)をアプリケーションが待機して、資源競合が発生した場合

  • 入出力待ちが原因で長い待ち時間が発生した場合。索引バッファーのルックアサイドの比率を向上させることによって、入出力待ちを削減できます。

ヒント

  • 最適なアクセス パスが使用されていることを確認します。

  • クラスター率の低下したクラスター化索引を再編成します。

  • プリフェッチを多用します。

  • 索引を固有のバッファー プールに割り当てて常駐させます。

  • ページ スチールが発生した場合にバッファー プールのサイズを拡大します。

クラス3アカウンティングをオンにすると、待ち時間の詳細を表示できます。Db2 Performance Monitor Accounting Detail(DB2パフォーマンス モニターのアカウンティング詳細)レポートには、停止中の活動のタイプが、さまざまなイベント(LOCK/LATCH SUSPENSIONS、SYNC、I/O SUSPENSIONSなど)と共にSUSPENSIONS/SYSTEM EVENTSカラムに表示されます。また、これらのイベントをさらに分析できます。たとえば、Lock Suspensions Summary(ロック停止要約)レポート、Lock Contentions Summary(ロック競合要約)レポート、およびLock Contention Trace(ロック競合トレース)レポートで、LOCK/LATCH SUSPENSIONSの詳細がわかります。Buffer Pool Statistics(バッファー プール統計)レポートとBuffer Pool I/O Activity(バッファー プール入出力活動)レポートを通じて、バッファー プールの処理を検証できます。Strobe CICS Performance Supplement(CICSパフォーマンス補足)レポートを参照してください。

複数のプログラムに対してこのモジュールの実行時間が長くかかる場合は、DSNECP10をLPAへ移動することを検討してください。

参考資料

『IBM Db2 for OS/390, Messages and Codes(GC26-8979)』

『IBM Db2 for OS/390, Installation Guide(GC26-8970)』