ALLOCATE

タスクが資源タイプALLOCATEを待機している場合は、現在のMVSワークロード マネージャーの監視環境がSTATE=WAITINGに設定されています。さらに、以下のいずれかが設定されています。

  • RESOURCE=SESS_LOCALMVS-待機中のセッションが、同じローカルMVSイメージの別のCICSリージョンを使用するセッションの場合。

  • RESOURCE=SESS_SYSPLEX-待機中のセッションが、同じシスプレックス内の別のMVSイメージのCICSリージョンを使用するセッションの場合。

  • RESOURCE=SESS_NETWORK-待機中のセッションが、同じMVSイメージ内にあるかどうかにかかわらず、ISCセッションである場合。

リージョン間およびシステム間の通信の待機

ALLOCATE資源タイプを待機しているユーザー タスクがある場合、そのタスクが別のCICSリージョンを使用するセッションの取得を試みたものの、すべてのセッションが使用中だったと考えられます。セッション数としてより大きな値を定義すると、この問題を解決できます。詳細については、『CICS Resource Definition Guide』と『CICS Intercommunication Guide』を参照してください。

リージョン間またはシステム間の通信を待機している状態で、その原因が上記とは別であると思われる場合は、端末の待機中かどうかを確認してください。この問題の詳細については、『CICS Problem Determination Guide』の「Terminal waits」を参照してください。

いずれの場合もデバッグ方法は同じです。アクセス方式、端末制御、端末そのものについて考慮する必要があります。

リージョン間およびシステム間の通信では、リモート リージョンまたはリモート システムが端末になります。端末の状態は、物理端末の状態を確認するのと同じ方法(オンラインまたはオフライン)で確認できます。端末の状態から、リモート リージョンで実行されているタスクが問題の原因だと推測された場合、そのタスクが待機中である原因を突き止める必要があります。つまり、場合によっては、端末の待機が発端となり、他のタイプの資源の待機が生じることがあります。