ECDSA

資源タイプECDSAの待機は、タスクが記憶域に対して無条件要求(SUSPEND=YES)を発行し、その要求が満たされない場合に発生します。資源タイプECDSAは、16MB境界より上の記憶域を要求した際に使用されます。

条件付き要求(SUSPEND=NO)が行われた場合は、タスクはこの資源タイプを待機して一時停止状態になることはありません。要求が満たされない場合は、例外応答が返されます。

記憶域に負荷がかかっている場合、CICSは、使用カウントが0のプログラムが占有している記憶域を解放するなどの処置を自動的に取ります。

また、タスクが記憶域を待機している時間が、インストールされているトランザクション定義に指定されているデッドロック タイムアウト パラメーターの値を上回った場合、そのタスクが自動的にパージされることがあります。デッドロック タイムアウト値が0に指定されている場合や、SPURGE(NO)が指定されている場合など、特定の状況ではタスクはパージされません。記憶域の要求時の待機時間が長引く主な原因として、次の2点が考えられます。

  • タスクが大きすぎる記憶域に対して無条件GETMAIN要求を行った。

  • タスクが要求した(無条件GETMAIN要求)記憶域の容量はそれほど大きくないが、システム上の空き領域がそれよりも小さい。システムが記憶域不足(SOS)状態になっているか、記憶域が分断されすぎていることが原因で要求を処理できない可能性があります。

まず、CICSシステム ダンプを作成し、フォーマット キーワードSMを使用してダンプをフォーマット化します。ダンプから前述の事態が実際に発生しているかどうかを確認する方法については、関連するセクションを参照してください。

詳細については、CICS記憶域に関するその他の問題を参照してください。