DFSIDSP0

DFSIDSP0は、IMSオンライン ディスパッチャーです。各MVS領域には、DFSIDSP0のコピーが存在します。各MVSタスクは、タスク制御ブロック(TCB)によって表されます。DFSIDSP0は、IMSタスク(ITASK)と呼ばれる作業単位をディスパッチします。各ITASKは、イベント制御ブロック(ECB)によって表されます。

DFSIDSP0は、このタスクを待機中のECBが作動可能であると通知されたときに呼び出されます。多くのECBは、このモジュールが呼び出されたときに通知されます。DFSIDSP0の最初のジョブは、通知されたECBを作動可能待ち行列に移行することです。0~9の優先度が設定された、10レベルの待ち行列が存在します。9が最高の優先度を示します。IMSプールでの記憶域不足やIMS動的保管域不足の結果、ECBが待ち行列上で待機する可能性もあります。DFSIDSP0はこの待ち行列全体を検索して、作業の実行に適した最高優先度のITASKをディスパッチします。

ITASKが完了すると制御が戻されて、次のITASKがディスパッチされます。ディスパッチ対象のITASKSがなくなると、新しいECBが作動可能であると通知されるまで、DFSIDSP0は処理を中断します。

ヒント

DFSIDSP0でIMS BMP領域とMPP領域に使用されるCPUは、2%未満です。

このモジュールのCPU使用量が過剰な場合、パフォーマンス プロファイルを再作成して、このモジュールの詳細レポートを指定してください。IMSシステム プログラマーはこのモジュールをアセンブルして、CPUを使用しているサブルーチンを判別してください。各サブルーチンのプロローグは、サブルーチンの機能と呼び出し方法について説明しています。各ルーチンの多くは、モジュールDFSREP00でSCP従属コードを呼び出します。

参考資料

詳細については、IMSのSVSOURCEライブラリー データセットを参照してください。IMSシステム プログラマーにお問い合わせください。