入出力装置使用
入出力装置使用レポートは、ファイル アクセス活動の分析時に役立ちます。このレポートには、各データセットにアクセスするためにCPUで使用された実行時間のパーセンテージが、装置とボリューム別に表示されます。
レポート詳細
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[装置番号]は、アクティブ データセットが常駐する入出力装置に割り当てられた番号です。
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[装置タイプ]は、以下に示す装置のタイプとそのモデル番号です。
タイプ |
定義 |
(モデル番号) |
直接アクセス |
TAPE |
磁気テープ |
UR |
ユニット レコード |
G |
グラフィック |
C |
通信 |
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[シリンダー カウント]は、装置に定義されたシリンダー数です。これは、ユーザーが各装置タイプを区別できるように表示されます。
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[観測されたI/O %(PAV)]は、パラレル アクセス ボリューム(PAV)が割り振られた装置に起因する活動のパーセンテージを示します。PAVは静的またはWLM管理のPAVを示し、HPAVはHyperPAVでの活動を示します。メモ:WLMPAV=YESが定義されたPAVは、常にWLM管理のPAVとして表示されます。このフィールドは、活動が観測された場合にだけ表示されます。
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[PAVタイプ]は、PAVがStatic(静的)、WLM Managed(WLM管理)、HyperPAVのいずれであるかを示します。
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[実行時間% 単独]は、並行するCPU実行や他の入出力活動がない場合の、装置、ボリューム、またはシリンダーへのアクセスに使用された合計実行時間のパーセンテージです。
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[実行時間% 合計]は、並行するCPU実行や他の入出力活動がある場合とない場合の、装置、ボリューム、またはシリンダーへのアクセスに使用された合計実行時間のパーセンテージです。
装置番号の隣のをクリックすると、以下の追加情報が表示されます。
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[ボリュームID]:データセットが割り振られたボリュームです。
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[DD名]:あらゆるアクティブ データセットのデータ定義名です。
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[合計]:並行するCPU実行や他の入出力活動がある場合とない場合の、データセットへのアクセスに使用される合計実行時間のパーセンテージです。
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[単独]:並行するCPU実行や他の入出力活動がない場合の、データセットへのアクセスに使用される合計実行時間のパーセンテージです。
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[入力 %]:入力活動で使用された合計実行時間のパーセンテージです。[単独]は、並行するCPU実行や他の入出力活動がない場合のパーセンテージです。[合計]は、並行するCPU実行または他の入出力活動がある場合とない場合のパーセンテージです。
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[出力 %]:出力活動で使用された合計実行時間のパーセンテージです。[単独]は、並行するCPU実行や他の入出力活動がない場合のパーセンテージです。[合計]は、並行するCPU実行または他の入出力活動がある場合とない場合のパーセンテージです。
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[その他 %]:オープンされていないファイルへのアクセスに使用される合計実行時間のパーセンテージです。[単独]は、並行するCPU実行や他の入出力活動がない場合のパーセンテージです。[合計]は、並行するCPU実行または他の入出力活動がある場合とない場合のパーセンテージです。
ボリュームIDの隣の矢印をクリックすると、以下の追加情報が表示されます。
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[シリンダー]は、アクティブ データセットが常駐するシリンダーの数です。
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[VTOCロケーション]は、ボリューム目録を含むシリンダーの範囲を示します。
分析のヒント
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索引シリンダーへの高いアクセス数、データ シリンダーへの散発的なアクセス、または1つの索引シリンダーへの高いアクセス数がレポートに示される場合には、ファイルがランダムに処理されている可能性があります。この場合は、データセット特性レポートを参照して、ファイルの索引部分に割り振られたブロック サイズとバッファー数を検証してください。ブロック サイズまたはバッファー数を増やすと、パフォーマンスが向上します。
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データ シリンダーが均等なアクセス パターンを示している場合には、ファイルが順次アクセスされている可能性があります。この場合は、データセット特性レポートを参照して、ブロック サイズやバッファーの割り振り数を増やすことでパフォーマンスが向上するかどうかを検証してください。