DFHCMP

DFHCMPは、監視情報を収集し、トレース プログラムへの呼び出しをすべてインターセプトするCICS監視プログラムです。必要に応じてDFHTRPを呼び出します。

DFHCMPは、あとからオフラインで分析するために、すべてのユーザー トランザクションとCICS提供トランザクションのパフォーマンス データをオンライン処理中に収集します。DFHCMPは、MCT(監視管理テーブル)内のエントリーを解釈して監視情報を抽出し、記録します。

CICS 2.1では、DFHCMPは監視機能だけでなく、CICSトレース機能に対しても呼び出されます。CICSトレース ポイントでは、DFHCMPに制御権があります。制御を与えられたDFHCMPは、CICSトレース制御プログラムDFHTRPを呼び出します。監視がアクティブになっていなくても、DFHCMPは呼び出されます。

CICS 5.1では、CICS監視互換モジュールは、古いイベント監視ポイントEXEC CICS ENTER TRACEDにより呼び出され、監視ドメインに接続します。

ヒント

CICSの監視は、パフォーマンスを向上する目的の他、ユーザーの使用資源に対して課金する際にも役立ちます。システム初期化テーブルでMN=ONと指定すると、監視機能がオンになります。デフォルトはMN=OFFです。

マスター端末(CEMT)トランザクションを使って、システム レベルで監視をオフにしたり再びオンにしたりできます。

以下に例を示します。

  • CEMT INQ MONITOR-監視がオンかオフか、どのクラスの監視データが収集中かを示します。

  • CEMT SET MONITOR-収集する監視データのクラスを選択し、監視をオンまたはオフにできます。

参考資料

『CICS Transaction Server for z/OS Diagnosis Reference』

『CICS Transaction Server for z/OS Customization Guide』