SVC 009

SVC 009は、DELETEマクロによって発行されるタイプ2のSVCです。このマクロは、LOCALロックとCMSロックを獲得し、ロード モジュールCSVDELETのプログラムIGC009を呼び出します。

DELETEは直前のLOADをキャンセルします。他にこのモジュールを使用するユーザーがいない場合は、この記憶域は解放されます。削除したあとでモジュールが必要となった場合は、再ロードする必要があります。

ヒント

SVC 009のCPUと待ち時間のパーセンテージは、1%未満に抑える必要があります。ただし、1分未満の非常に短いステップの場合は例外です。大量の処理または待ちが発生している場合は、モジュールのロードと削除が繰り返し行われている可能性があります。アプリケーションのパフォーマンスを向上させるためには、属性レポートを参照してSVCの発行元を特定し、この活動を減少できるかどうかを調べます。複数回呼び出されるモジュールについては、モジュールが再使用できるようにリンクされていることを確認します。可能な場合は、プログラムを静的にリンクエディットして単一のロード モジュールにし、動的なロードを回避します。

参考資料

『IBM z/OS MVS Diagnosis Reference』

『IBM z/OS MVS Programming Assembler Services Reference Vol. 1』