システム管理記憶域データ

データセット特性レポートの[SMS]セクションでは、パフォーマンス向上のためにシステム管理記憶域(SMS)を通じてデータセットを再分類する方法を識別できます。

VSAMの場合、SMS情報はStrobeで常に提供されるとは限りません。たとえば、Strobeでデータセットのクラスター名を判別できない場合には、SMS情報は提供されません。コンポーネント名のみが使用可能で、コンポーネント名の最終修飾子が.INDEX、.DATA、または.Dである場合、Strobeはファイルのクラスター名が最終修飾子を持たないコンポーネント名であるとみなし、そのクラスター名の情報を検索しようとします。

Strobeは、代替索引のSMS情報は収集しません。SMSは、代替索引に、それに関連する基本クラスターと同じ管理クラスと記憶クラスを指定します。

  • [データ クラス]は、SMSがデータセットを割り当てるデータ クラスです。データ クラスには、データセット グループの割り振りとスペース属性が含まれます。属性は記憶域の管理者が定義します。

  • [管理クラス]は、データセットが割り当てられる管理クラスです。管理クラスには、以下を制御する管理属性が表示されます。

  • 割り振られたが使用されていないスペースの解放

  • データセットの保存、移行、およびバックアップ

  • 集合グループの保存とバックアップ

  • オブジェクトの保存、バックアップ、およびクラス遷移

これらの属性は記憶域の管理者が定義します。

  • [記憶域クラス]は、データセットが割り当てられる記憶クラスです。記憶域クラスには、記憶域の管理者によって定義されたパフォーマンス目標と可用性の要件を示す記憶域属性のリストが表示されます。ここには、データセットまたはオブジェクトの適切な位置を判別するためにSMSが使用する基準も含まれます。

  • [MSR]には、このデータセットに定義されたミリ秒応答(MSR)の対象が示されます。MSRは、直接および順次処理モードの両方に定義され、3桁の値(000~999)で報告されます。

Must Cacheデータセットは、キャッシュを使用しないと満たすことのできないMSR値によって識別されます。May Cacheデータセットは、000の値(MSRが指定されていないことを示す)またはキャッシュを使用せずに満たされる値で識別されます。Never Cacheデータセットは999の値で識別されます。

ヒント:この値をRESPフィールドで示される値(平均応答時間)と比較すると、特定のMSRに基づいて予想どおりにデータセットがキャッシュされているかどうかがわかります。

[BIAS]には、データセットで定義されたBIAS値が示されます。BIASは、直接および順次処理モードの両方に定義されます。このフィールドで有効な値は、READ、WRITE、またはNONEです。

データセット特性レポートの詳細については、ここをクリックしてください。