ICP_INIT

実行されていないタスクがあり、その状態にインターバル制御が関連していると思われる場合は、以下の一覧を参照してください。この一覧には、考えられる原因と、詳しい調査を始める前に検討すべき点をまとめています。問題を解決するための情報がこの一覧には記載されていない場合は、『CICS Problem Determination Guide』の「Finding the reason for a DELAY request not completing」を参照してください。

事前調査中に、タスクを開始すべき端末を利用できないことが原因で、タスクが待機状態であることが判明した場合は、『CICS Problem Determination Guide』の「Investigating terminal waits」を参照してください。

  • EXEC CICS STARTコマンドで開始されるはずの端末タスクが開始しなかった。該当するタスクがまだ生成されていないため、CEMT INQ TASKがそのタスクを認識できません。

該当のタスクが開始されるはずだった端末を特定し、その端末が何らかの理由で利用できない状態でかどうかを確認してください。CEMT INQ TERMINALを使用して、端末の状態を調べることができます。

  • タスクが資源タイプICGTWAITを待機している場合は、そのタスクがEXEC RETRIEVE WAITコマンドを発行し、対象のデータが利用できない状態です。資源名は、ICGTWAITを待機しているタスクを実行中の端末の名前になります。つまり、EXEC CICS STARTコマンドを発行してデータを提供する他のタスクにとっては、対象のTERMIDになります。このTERMIDに対してSTARTコマンドを発行するタスクがシステム内にない場合は、その状態が妥当であるかどうかを判断してください。システム内に該当するタスクがある場合は、必要なSTARTコマンドをそれらのタスクが発行していない理由を確認します。たとえば、端末への入力を待機している可能性が考えられます。

また、EXEC CICS RETRIEVE WAITコマンドを発行するタスクのデッドロック タイムアウト インターバル(DTIMOUT)とシステム パージ(SPURGE)の値も確認してください。DTIMOUT値が指定されていないか、またはSPURGE=NOが指定されている場合、タスクは永久にデータを待機し続けます。

メモ:資源ICGTWAITを待機しているタスクが、最初に調査するタスクとは限りません。同じ端末で開始するようにスケジュールされているAIDタスクは、現在のタスクが終了するまでは開始されません。

  • タスクが資源タイプICWAITを待機している場合は、そのタスクが発行したEXEC CICS DELAYコマンドが、まだ完了していないことを意味します。要求に対して指定したインターバルまたは時間が、意図したとおりだったかどうかを確認してください。指定した有効時間がすでに切れていることが明らかな場合は、CICSエラーが発生している可能性があります。

  • EXEC CICS POSTを発行したタスクが、しかるべきときにECBを通知しなかった。インターバルや時間が意図したとおりに指定されているかどうかを確認してください。

  • EXEC CICS WAIT EVENTを発行したタスクが、しかるべきときに再開されなかった。WAITがPOSTのしばらくあとで発行されたと想定し、まずPOSTに指定されているインターバルまたは時間が意図どおりだったかどうかを確認します。指定値に問題がなかった場合は、次に、待機中のECBが通知されたかどうかを確認します。通知が行われていた場合は、CICSエラーの可能性があります。