iStrobeおよびアプリケーション開発のライフサイクル

iStrobeは、アプリケーションの設計/開発における以下のすべてのフェーズで使用できます。

  • 設計/構築

  • テスト/品質保証

  • 本番稼働

  • 保守

設計/構築

設計/構築のフェーズでは、StrobeとiStrobeを使用して、さまざまなテストケースのパフォーマンスを測定し、複数のプログラミング技法を評価できます。このアプローチは、コンパイラーまたはコード生成プログラムによって生成されたコードからの資源要求、アルゴリズムの相対的な効率性、データ タイプなどの要因による資源使用への影響を評価する際に役立ちます。また、パラメーターの変更に伴ってデータ アクセス方法の資源要求がどのように変化するかを調べることもできます。StrobeとiStrobeを設計/構築段階で使用することにより、アプリケーション プログラマーは設計とコーディングに起因するパフォーマンスへの影響を詳細に認識できるため、今後のアプリケーション開発にも役立ちます。

テスト/品質保証

StrobeとiStrobeは、テスト/品質保証のフェーズに組み込むこともできます。新規の、または変更後のアプリケーションを本番環境にはじめて移行するときに測定し、設計段階で仮定した資源要件に問題がないかを確認します。アプリケーションの新バージョンと旧バージョンとで、資源使用を比較することにより、予想外に効率の悪い処理が発生しないか、また、プログラムの変更によってパフォーマンスが低下しないかを確認できます。

本番稼働

StrobeとiStrobeを使用して、応答時間またはトランザクションのスループットに問題のあるオンライン アプリケーションのパフォーマンスを改善し、さらにスケジュール上問題のあるバッチ処理プログラムの実行時間を短縮することにより、本番環境の安定稼働を保証できます。Strobeを本番環境で定期的に実行し、iStrobeを使って分析することにより、作業負荷、環境、およびアプリケーション機能の変更がアプリケーション パフォーマンスに与える影響を調査できます。

保守

プログラムの保守のフェーズでは、問題の修正、アプリケーションの機能強化、または新しい動作環境へのアプリケーションの移行を目的として、既存コードに変更が加えられます。保守時にStrobeとiStrobeを使用することにより、変更後のアプリケーションが基準を満たすかどうかを確認できます。

アプリケーション パフォーマンス管理計画のツールとして、iStrobeをはじめて実行したときには、データ センター全体の効率性の改善、サービスの向上、処理コストの削減など、現実的な可能性を発見できます。その後も、保守時にこれらの製品を計画的に使用することで、効率の悪いアプリケーションが使用しているシステム資源を解放できます。たとえば、システムを最も多く要求しているバッチ処理プログラムとオンライン アプリケーションを特定して、追加処理のための資源を解放できます。また、IBMシステム管理機能(SMF)によってジョブ アカウンティング情報が提供されるため、コンピューティング資源を大量に使用し、評価と改善の対象となるようなプログラムとサブシステム アプリケーションを識別できます。または、AutoStrobeの測定候補処理機能を使って、CPU資源を大量に消費しているアプリケーションや実行時間が長いアプリケーションを判別できます。