z/OSメモリー オブジェクト

Strobeでz/OSメモリー オブジェクトが検出されると、z/OSメモリー オブジェクト レポートが表示されます。このレポートでは、測定中に存在する、アプリケーションによって作成されたメモリー オブジェクトが識別されます。このレポートには、最大40個のメモリー オブジェクトが表示されます。

レポート詳細

レポートの各列に示される内容を説明します。

  • [ソース]には、制限がどこでどのように設定されたかが表示されます。

  • [ジョブ メモリーの上限(MB)]には、アドレス スペースに割り振り可能な仮想記憶域の最大量(メガバイト)が表示されます。

[監視]タブ

  • [最初]:測定中にStrobeが最初に検出したメモリー オブジェクトが示されます。

  • [最大使用可能メモリー]:  Strobeが測定中に検出したメモリー オブジェクトの総数が多い場合、それらのメモリー オブジェクトのデータがここに表示されます。

  • [最後]:測定中にStrobeが最後に検出したメモリー オブジェクトが示されます。

メモリー オブジェクトのこれらの各タイプについて、以下のような内容が表示されます。

  • [最大使用実績(MB)]には、アドレス スペース作成から測定対象のアドレス スペースに割り振られた64ビットの記憶域の最大容量が表示されます。この値は、測定セッション中に検出されたアドレス スペースの値と異なることがあります。またこの値は、現在のバッチ ジョブの64ビット記憶域の使用を正確に反映しないことがあるため、バッチ ジョブに対しては報告されません。

  • [サイズ(MB)]には、オブジェクトに割り振られた記憶域の量(メガバイト)が表示されます。

  • [保護バイト(MB)]には、将来の使用のために予約されているか、または隣接するオブジェクトから誤ってオーバーレイされないように予約されている記憶域の量(メガバイト)が表示されます。  この記憶域量は、変更されないかぎり、使用できません。[場所]は、保護されたバイトの位置を示します。

  • [使用可能メモリー(MB)]には、オブジェクトのサイズから保護バイトを差し引いたあとに使用可能なメモリー量(メガバイト)が表示されます。

[監視]の隣の をクリックすると、各メモリー オブジェクトについて以下の追加情報が表示されます。

  • [起点アドレス]には、メモリー オブジェクトの開始アドレスが表示されます。

  • [ユーザーまたは作成者]には、オブジェクトの作成要求が測定対象アドレス スペースから発生したかどうか(つまり、[作成者ASID]が測定対象アドレス スペースのIDかどうか)が示されます。  [ユーザー]は、測定対象アドレス スペースがそのオブジェクトを作成していないことを示します。

  • [リクエスター]には、オブジェクト割り振りのソースが表示されます。

    • [名前]には、メモリー オブジェクトの割り振り要求を発行したプログラムの名前が表示されます。

    • [オフセット]には、メモリー オブジェクトの割り振り要求の、プログラム内でのオフセットが表示されます。

  • [作成者ASID]には、オブジェクトの割り振り要求を発行したアドレス スペースの識別子が表示されます。

  • [状況]には、呼び出し元の状態が示されます。

  • [ユーザー トークン]には、DETACH要求でメモリー オブジェクトをグループ化するために使用できるユーザー トークンの値が表示されます。

    • [タイプ]には、渡されたトークンのタイプが示されます。

    • [名前]には、USRTKN(またはTTOKEN)パラメーターで使用される値が示されます。

  • [記憶域保護]には、オブジェクトの保護属性が表示されます。

    • [キー]には、オブジェクト内のデータを読み取り/書き込みするために必要な記憶域保護キーが表示されます。

    • [FP]には、オブジェクト内のデータを参照する(読み取る)ためにPSWキーの一致が必要かどうかが示されます。

  • [SVCダンプ]には、SVCダンプのSDATAにRGNが含まれる場合にメモリー オブジェクトの記憶域をダンプするかどうかが示されます。

  • [使用可能メモリー(MB)]には、オブジェクトに使用可能なメモリーの量が表示されます。

[デルタ]セクションには、以下のタイム フレーム間の要約値の差分が表示されます。

  • [最初]から[最後]まで

  • [最初]から[最大使用可能メモリー]まで

  • [最大使用可能メモリー]から[最後]まで