IDA019RT

IDA019RT(スパン レコードのデータ挿入)モジュールは、スパン レコードが挿入されると呼び出されます。スパン レコードは、長さが制御インターバル(CI)の長さを超える論理レコードです。その結果、レコードは1つの制御域内で1つまたは複数の制御インターバルの境界にまたがります。2つめの制御インターバルで使用されていないスペースがある場合、余ったスペースは他のレコードには使用できません。この制限により、制御インターバルのサイズとして、ファイル内の最大レコードに対応する大きさを指定することをお勧めします。

ヒント

IDA019RTが大量に使用される場合は、スパン レコードがアプリケーション内でアクセスされています。KSDS(キー順データセット)およびESDS(入力順データセット)レコードは可変長の場合があり、複数の制御インターバル(CI)にまたがることがあります。

スパン レコードの各セグメントは専用の制御インターバルに保存されるため、余分のスペースは他のレコードで使用できません。スパン レコードは、レコードが巨大な場合、または可変長レコードの長さのばらつきが大きい場合のみ使用してください。

参考資料

『Virtual Storage Access Method』(1983、Ronald Ferguson)

『OS/VS2 Independent Component: Virtual Storage Access Method (VSAM) Logic(SY26- 3846)』

『MVS/Extended Architecture Data Administration: Macro Instruction Reference, Version 2 Release 4(GC26-4141)』