Topaz for Java Performanceへようこそ

Topaz for Java Performanceは、z/OS上のJava仮想マシン(JVM)のチューニングに必要な情報を提供します。JVMのパフォーマンスに影響を与える項目はいくつかあります。Topaz for Java PerformanceはWebSphereおよびJava Batchを対象としています。これらの環境のJVMでは、プログラムのロード特性が大きく異なります。たとえば、WebSphere JEE環境では比較的小さなトランザクションが数多く実行されますが、Java Batch環境では、通常、長時間実行される単一のプログラムが実行されます。これらのプログラム特性は、JVMで異なる資源割り振りを必要とします。資源には、JVM内のメモリー、CPU、クラス、およびスレッドが含まれます。これらの資源の適切な組み合せは、プログラムおよびトランザクションの効率的な実行に不可欠です。

Topaz for Java Performanceは、メモリー、スレッド、CPU使用率、および使用されるクラスのサンプリングに重点を置いています。JVMはメモリーの割り振りと解放を管理するため、メモリー ガベージ コレクションがチューニングで重要な領域の1つになります。ガベージ コレクションは、使用されていないオブジェクトを検出し、メモリーを再配置できる1つの領域に圧縮します。ガベージ コレクション イベントは、JVMがメモリー不足であると判断したときに開始されます。IBM JVMでは、使用されていないメモリー オブジェクトを再利用するタイミングと方法を最適化するために、いくつかのガベージ コレクション アルゴリズムが用意されています。Topaz for Java PerformanceのJVMメモリー グラフを使用すると、JVMで発生しているガベージ コレクションを確認できます。このグラフは、ガベージ コレクションが頻繁に発生しているかどうかを示し、メモリー割り振りを増やすかどうかを検討するときに役立ちます。Topaz for Java Performanceは、JVMに渡された既存のメモリー パラメーターも表示します。

Javaプログラムのスレッドは、z/OS上のさまざまな汎用CPU(GCPU)または専用プロセッサー(zAAPプロセッサーなど)で実行できる実行単位です。スレッドは共有資源(通常はメモリー)にアクセスしようとします。スレッド間でオブジェクトを共有するということは、スレッドが利用できない資源を待っている間は、何の作業も行っていないということです。Topaz for Java Performanceは、スレッドが待機している時間の割合を含むスレッドの表を提供します。これらの待機値は、スレッドがどれだけの作業を達成できるかを示します。スレッドが常に待機している場合は、資源が解放されていないか、またはプログラムの設計が不十分であることによるバグがJavaプログラムで発生している可能性があります。いずれの場合も、スレッド待機時間が長いということは、Javaプログラムまたはトランザクションで調査が必要であることを意味します。

z/OS UNIXを実行しているSystem zでは、従量課金体系により、使用されているCPU量について常に懸念があります。IBM社では、異なる料金体系を持つ専用プロセッサーを導入することで、これらのCPU使用料をいくらか軽減することを提案しています。Javaコードは、専用プロセッサー上で低コストで実行することができます。これは、z/OS UNIX上でJavaプログラムを実行する際の利点の1つです。コンピュウェアのiStrobe製品は、JVMを実行しているジョブが使用するGCPUの量を表示し、ジョブによる専用エンジンのCPU使用量を表示します。これにより、JVM CPU使用率の "外部" ビューが提供されます。スレッドが実行されているプロセッサー タイプに関しては、JVM iStrobeの内部で把握できる情報は限られています。Topaz for Java Performanceは、JVMのパフォーマンスに関する情報を提供します。Topaz for Java Performanceは、サンプリング手法を使用して、各クラスによって使用されるCPU使用量を概算します。この手法により、ユーザーは簡単な測定で、Javaプログラムの中で最も資源を集中的に使用するJavaクラスを識別することができます。

JVMトランザクションのスループットを向上させたり、プログラムの実行時間を短縮したりするJVMチューニング アプローチについては、Topaz for Java Performanceのガイドを参照してください。

Topaz for Java Performanceを起動するには、以下を行います。

以下のいずれかを行います。

  • ブラウザーに次を入力します:<マシン名>:<CES Webアプリケーションのリスナー ポート>/topazjava

  • Compuware Enterprise Servicesのランディング ページで、 をクリックし、[Topaz for Java Performance] を選択します。インストールされていない場合、[Topaz for Java Performance] は無効になっています。

最初に起動すると、Topaz for Java Performanceページが開かれ、ユーザーはここから以下の製品機能にアクセスできます。

  • 測定:測定を表示、サブミット、および管理できます。

  • トレンド レポート:一連の測定時間枠におけるJavaプログラムのパフォーマンスを理解するのに役立ちます。

Topaz for Java Performanceのホームページから、[測定] ページと [トレンド レポート] ページにアクセスしたり、オンライン ヘルプを開いたり、バージョンやビルドなどのTopaz for Java Performance情報にアクセスしたりできます。

測定ページにアクセスするには、以下を行います。

以下のいずれかを行います。

  • をクリックします。

  • をクリックし、次に [測定] を選択します。

[測定] ページが表示されます。

トレンド レポート ページにアクセスする手順は、以下のとおりです。

以下のいずれかを行います。

  • をクリックします。

  • をクリックし、次に [トレンド レポート] を選択します。

[トレンド レポート] ページが表示されます。

オンライン ヘルプを開くには、以下を行います。

をクリックします。オンライン ヘルプが表示されます。

バージョンやビルドなどのTopaz for Java Performance情報を表示するには、以下を行います。

をクリックします。[Topaz for Java Performanceのバージョン情報] ダイアログ ボックスが表示されます。また、コンピュウェア技術サポートが問題を調査して解決するのに必要な、サポート ファイルを収集することもできます。