ThruPut Manager Webの使用

見出しセクション

ThruPut Managerの見出しには、現在接続されているThruPut Manager環境に関する情報が表示されます。右側にあるV字型で折りたたむと、JEXPlex名とポリシーのみを表示するようにできます。

Overview(概要)タブ

[Overview](概要)タブでは、[General Services Queue] と [Production Services Queue] セクションに、棒グラフとゲージ グラフで表される待ち行列内のジョブの概要が表示されます。

さらにドリルダウンすると、以下の項目に関するグラフ化された詳細を表示できます。

  • General Services Queue(汎用サービス待ち行列)

  • Production Services Queue(実働サービス待ち行列)

  • Job History(ジョブ履歴)

  • Work Selection(作業選択)

[General Services Queue] 棒グラフは待ち行列内のジョブを表します。待ち行列内は、隣接したジョブ サービス レベルで構成され、ジョブはこれらを移動していきます。ジョブは、現在アクティブなSLMポリシーで指定されている各ジョブ サービス レベルで時間を費やします。このポリシーはヘッダーに表示されます。あるジョブが左側(「Minimum」側)の待ち行列に入ると、右側(「Critical」側)にある各ジョブ サービス レベルのジョブをチェックすることによってジョブが選択されていきます。これは、ジョブがジョブ サービス レベルを進むにつれて、[Minimum](最小)、[Target](ターゲット)、[Acceptable](許容可能)、[Critical](クリティカル)の順に推移することを意味します。先に進むほど選択される可能性が高くなります。選択時にジョブ サービス レベルに複数のジョブが存在する場合、最も重要なジョブから順に選択されます。

各列は、遅延ジョブと非遅延ジョブの組み合わせを表します。遅延ジョブは、暗めの色合いになります。各バーにマウス カーソルを置くと、このジョブ サービス レベルの遅延ジョブ、非遅延ジョブ、およびジョブの合計数が表示されます。各列の色は、その列の重要度に応じて、グレー(最も深刻でない)、緑、青、赤(最も深刻)の範囲になります。これらの列をクリックして [General Services Queue](汎用サービス待ち行列)タブに切り替え、表をフィルター処理してそのバー内のジョブのみを表示することもできます。バーの遅延セクションと非遅延セクションは、これらのジョブを個別にフィルター処理します。

ジョブが選択され実行に移されると、ThruPut ManagerのWebインターフェイスには表示されなくなりますが、そのジョブはまだ実行中である可能性もあります。ジョブが完了したという意味ではありません。

  • Minimum(最小): JESへのサブミット直後にジョブが開始されます。Minimumでジョブが選択されることはありません。ここでのジョブの所要時間は、アクティブ ポリシーの [General Services](汎用サービス)セクションで定義され、0に設定できます。これは、選択される前に各ジョブが待ち行列内で費やす最小時間です。

  • Target(ターゲット): Target列の他に、Minimum+1/4、+2/4、+3/4(MinimumとTargetの間の列)が含まれます。これらのジョブは、アクティブ ポリシーで指定されている [Target aging rate](ターゲットの経過期間レート)に従って推移します。このしきい値は、実行のためにジョブが選択されることが予想される値です。

  • Acceptable(許容範囲): Acceptable列の他に、Target+1/4、+2/4、+3/4 (TargetとAcceptableの間の列)が含まれます。これらのジョブは、アクティブ ポリシーで指定されている [Acceptable aging rate](許容範囲の経過期間レート)に従って推移します。このしきい値は、ジョブが予想より長く待ち行列に入れられたが、それでも妥当な時間であると考えられる場合です。

  • Critical(クリティカル): Critical列に加えて、Acceptable+1/4、+2/4、+3/4(AcceptableとCriticalの間の列)が含まれます。これらのジョブは、アクティブ ポリシーで指定されている [Critical aging rate](クリティカルの経過期間レート)に従って推移します。通常、これらのジョブ サービス レベルのジョブは問題と見なされ、右端の [Critical] 列に進むにつれて重大度が高くなります。

General Services Queue(汎用サービス待ち行列)のゲージ グラフ

General Services Queue(汎用サービス待ち行列)セクションの最初の3つのゲージ グラフは、ジョブ サービス レベルの要約です。各グラフには、合計ジョブの割合とジョブ数の両方が表示されます。各グラフをクリックすると [General Services Queue] タブに移動し、そのグラフに該当するジョブのみが表示されるようにフィルター処理されます(以下を参照)。

  • On Target or Better(ターゲットまたはそれ以上): Target列とその左側のジョブの合計数です。理想的には、ほとんどのジョブがこのカテゴリーに入ります。

  • Acceptable or Better(許容範囲またはそれ以上): Acceptable列およびAcceptable列~Target列の間のジョブの合計数です。On Target or Better(ターゲットまたはそれ以上)と見なされるジョブは、このカウントから除外されます。理想的には、このカテゴリーには到達しない方が好ましいですが、妥当なレートで選択されます。

  • Beyond Acceptable(許容範囲外): Acceptable列の右側にあるジョブの合計数です。これは、4つのCriticalの列です。理想的には、ジョブはこの段階まで進行しておらず、このジョブ カウントは0または少数である必要があります。

Production Services Queue(実働サービス待ち行列)のゲージ グラフ

最初の3つのゲージ グラフは、ジョブ サービス レベルの要約です。各グラフには、合計ジョブの割合とジョブ数の両方が表示されます。各グラフをクリックすると [Production Services Queue] タブに移動し、そのグラフに該当するジョブのみが表示されるようにフィルター処理されます(以下を参照)。

  • On Target or Better(ターゲットまたはそれ以上): Target列とその左側のジョブの合計数です。理想的には、ほとんどのジョブがこのカテゴリーに入ります。

  • Between Target and Late(ターゲットと遅延の間): Target列の右側~Late列の左側にあるジョブの合計数です。Target列またはLate列のジョブは、このカウントに含まれません。

  • Late(遅延): Late列のジョブの合計数です。理想的には、ジョブはこの段階まで進行しておらず、このジョブ カウントは0または少数である必要があります。

Job History(ジョブ履歴)

[Job History](ジョブ履歴)グラフには、過去1時間以内に待ち行列に入ったジョブの数に関する履歴情報が表示されます。これは、任意の時点で待ち行列に残っているジョブ数の傾向を理解するのに使用します。

Work Selection(作業選択)

[Work Selection](作業選択)グラフには、過去4時間以内に待ち行列内でジョブが選択された場所に関する履歴情報が含まれます。これは、ジョブが選択された場所の傾向を理解するために使用できます。Production ServicesとGeneral Servicesの待ち行列の両方が表示されます(該当する場合)。グラフ内の凡例をクリックすると、グラフを切り替えることができます。

General Services Queue(汎用サービス待ち行列)タブ

このタブには、汎用サービス待ち行列が表示されます。このグラフにより、ジョブが待ち行列内のどこに配置されているかをすばやく確認できます。グラフの各列は、表示されているジョブ サービス位置のジョブの数を表します。遅延ジョブと非遅延ジョブの両方がそれぞれ異なる色で表示されます。

グラフの下にあるテーブルには、各ジョブの詳細が示されます。テーブルは、さまざまな方法でジョブをフィルター表示できます。テーブルの右上にあるフィルター アイコンを使用して、テーブルに表示されているテキストをフィルターできます。上部のグラフをクリックして、データをフィルター処理することもできます。円グラフをクリックすると、その円グラフのジョブが表示されます。棒グラフの列をクリックすると、その列のジョブのみがフィルターされます。この方法でフィルター処理する場合、遅延ジョブと非遅延ジョブは別々にフィルターされます。

行を展開すると、ジョブの詳細情報が表示されます。ジョブが遅延し、ThruPut Managerによって保留されている場合、遅延の原因となっているセクションが最初に赤色で強調表示され、保留の理由が説明されます。このジョブに関連する情報があるセクションのみが表示されます。

レポートの詳細

  • Job Name(ジョブ名): プログラムまたはサブシステムが実行されたジョブの名前。

  • Job ID(ジョブID): データセットに割り当てられたz/OSジョブID。

  • Owner ID(所有者ID): ジョブの所有者。

  • Control Center(制御センター): この値とタイプを組み合せて、汎用サービス グループを定義します。これは、ThruPut Managerで定義されたポリシーによって、経過期間と選択の動作を決定するために使用されます。

  • Type(タイプ): この値は、制御センターと組み合せて、汎用サービス グループを定義します。これは、ThruPut Managerで定義されたポリシーによって、経過期間と選択の動作を決定するために使用されます。

  • Batch Importance(バッチ重要度): ThruPut Managerで定義されたジョブの重要度で、1(最も重要)から5(最も重要でない)までの値があります。

  • Job Service(ジョブ サービス): 待ち行列内のジョブの位置。

  • Status/Estimated Time To Selection(状態/推定選択の時間): 現在の負荷とジョブのサービス時間に基づいて、ジョブがいつ選択されるかの推定値。ジョブが遅延している場合、レポートには遅延が赤いテキストで表示されます。

Production Services Queue(実働サービス待ち行列)タブ

このタブには、実働サービス待ち行列が表示されます。このグラフにより、ジョブが待ち行列内のどこに配置されているかをすばやく確認できます。グラフの各列は、表示されているジョブ サービス位置のジョブの数を表します。遅延ジョブと非遅延ジョブの両方がそれぞれ異なる色で表示されます。

グラフの下にあるテーブルには、各ジョブの詳細が示されます。テーブルは、さまざまな方法でジョブをフィルター表示できます。テーブルの右上にあるフィルター アイコンを使用して、テーブルに表示されているテキストをフィルターできます。上部のグラフをクリックして、データをフィルター処理することもできます。円グラフをクリックすると、その円グラフのジョブが表示されます。棒グラフの列をクリックすると、その列のジョブのみがフィルターされます。この方法でフィルター処理する場合、遅延ジョブと非遅延ジョブは別々にフィルターされます。

行を展開すると、ジョブの詳細情報が表示されます。ジョブが遅延し、ThruPut Managerによって保留されている場合、遅延の原因となっているセクションが最初に赤色で強調表示され、保留の理由が説明されます。このジョブに関連する情報があるセクションのみが表示されます。

レポートの詳細

  • Job Name(ジョブ名): プログラムまたはサブシステムが実行されたジョブの名前。

  • Job ID(ジョブID): データセットに割り当てられたz/OSジョブID。

  • Owner ID(所有者ID): ジョブの所有者。

  • Service Group(サービス グループ): これは、ThruPut Managerで定義されたポリシーによって、経過期間と選択の動作を決定するために使用されます。

  • Batch Importance(バッチ重要度): ThruPut Managerで定義されたジョブの重要度で、1(最も重要)から5(最も重要でない)までの値があります。

  • Job Service(ジョブ サービス): 待ち行列内のジョブの位置。

  • Status/Estimated Time To Selection(状態/推定選択の時間): 現在の負荷とジョブのサービス時間に基づいて、ジョブがいつ選択されるかの推定値。ジョブが遅延している場合、レポートには遅延が赤いテキストで表示されます。

Automated Capacity Management(自動キャパシティー管理)ページ

サイドメニューの [ThruPut Manager] を展開し、[Automated Capacity Management](自動キャパシティー管理)を選択して、このページにアクセスします。このページには、以下の2つのレポートが表示されます。

CPC Viewレポート タブ

このタブのレポートには、選択したエンティティー(LPAR、LPAR Group、LPARセット)の過去8時間の4時間ローリング平均(R4HA)とインターバルMSU使用量の履歴が表示されます。LPAR自体に加えて、[Entity] ドロップダウンでは、現在のLPARが属する任意のLPARグループまたはLPARセットを選択できます。LPARセットがCMPセットとして定義されている場合、提供される数値は、ローカルCPCのR4HA、インターバルMSU使用量、およびLPAR SET制限になります。

グラフには、そのエンティティーに対して計算されたR4HAとともにエンティティーの制限が表示されます。LPARまたはLPAR Groupの場合、ソフト キャッピングが上限で発生し、インターバルの使用量は制限を超えません。ただし、LPARセットが使用されている場合、ThruPut Managerはインストール時に指定されたインターバル使用量を減らそうとしますが、それでも使用量が制限を超える可能性があります。制限が表示されない場合は、制限が設定されていないことを示します。ACMはR4HAのみを監視し、アクションは実行しません。

グラフには、エンティティーのCapacity Level(キャパシティー レベル)(1~5)に達した時点も表示されます。キャパシティー レベルは、現在のR4HAの使用量を、エンティティーのキャパシティー制限に対する割合などの要因で計算して決定されます。

LPARのキャパシティー レベルは、グラフ下部の赤い三角形で示されます。赤い三角形の上にカーソルを置くと、キャパシティー レベルを引き起こしたしたエンティティーの追加情報を示すヒントが表示されます。赤い三角形をクリックすると、グラフが変わり、そのエンティティーのデータが表示されます。

赤い三角形に加え、現在選択されているエンティティー使用量がLPARのキャパシティー レベルの決定に使用された場合は、R4HAライン上にマーカーも表示されます。このマーカーの上にカーソルを置くと、追加情報が表示されます。

Country Multiplex View(CMP)タブ

このタブのレポートには、選択したCountry Multiplex Pricing(CMP:国別マルチプレックス料金)LPARセットのR4HA(4時間ローリング平均)とインターバルMSU使用量が表示されます。CMP LPARセットは、複数のCPCからのLPARのCPU使用量を組み合わせたものです。[Multiplex Set](マルチプレックス セット)ドロップダウンでは、定義されているマルチプレックスLPARセットを選択できます。

LPARセットに定義されたCMP制限は、グラフ上に赤い点線で表示されます。何も表示されない場合は、制限が指定されていないことを示し、ACMはそのLPARセットのみを監視しています。

 

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