DFHLDLD

DFHLDLDは、CICSのローダー ドメイン プログラムで、アプリケーション プログラム、中核プログラム、テーブル、および、CICSが必要とするマップの各コピーへアクセスできます。DFHLDLDは、ローダー ドメインに対する多数の要求を管理しますが、実際の作業は行いません。しかし、必要な作業を実際に実行する特定のモジュールを呼び出し、管理機能の役割をします。DFHLDLDは、以下のローダー ドメイン サービスを管理します。

  • ACQUIRE_PROGRAM-入り口点とロード開始点のアドレスと、指定プログラムの使用可能なコピーの長さを獲得します。このセッション中、またはカタログが使用中の場合は以前のセッションで、システムがDEFINE要求でプログラムを識別している必要があります。

  • CATALOG_PROGRAMS-CICSの初期化終了時、カタログ化が必要なすべてのプログラム定義をカタログするようにローダー ドメインに要求します。DFHSIJ1モジュールにより呼び出されます。

  • DEFINE_PROGRAM-CICSシステムに新しいプログラムを導入したり、既存プログラムの詳細を更新したりします。

  • DELETE_PROGRAM-CICSシステムからプログラムを削除します。これ以降、指定のプログラムに対するAQUIRE要求はすべて、PROGRAM_NOT_DEFINEDエラーにより失敗します。DELETE受け取り時に使用中のプログラムのインスタンスは、RELEASE要求により値が0に減少するまで存在します。0になると、インスタンスはメモリーから削除されます。

  • END_BROWSE-表示セッションを終了します。

  • GET_NEXT_INSTANCE-ロード開始点アドレスの昇順で現在のプログラムのインスタンスを表示します。

  • GET_NEXT_PROGRAM-現在の表示セッションでのプログラムのアルファベット順に次のプログラムのINQUIRE機能を実行します。

  • IDENTIFY_PROGRAM-指定されたアドレスを含むプログラムのインスタンスを検出します。

  • INQUIRE_OPTIONS-ローダー グローバル オプションを返します。

  • INQUIRE_PROGRAM-特定のプログラムの詳細を返します。

  • REFRESH_PROGRAM-新しいバージョンのプログラムがカタログ化され、すべてのACQUIRE要求で新バージョンの指定プログラムを使用する必要があることを、ローダー ドメインに通知します。

  • SET_OPTIONS-ローダー グローバル オプションを設定します。

  • START_BROWSE-表示セッションを開始します。

参考資料

『CICSS/ESA Diagnosis Reference, Version 3 Release 2.1』

『CICS/ESA Diagnosis Reference, Version 5.1』