SVC 056
SVC 056は、ENQUEUEによって発行されるタイプ2のSVCで、LOCALロックとCMSEQDQロックを獲得し、ロード モジュールISGGNQDQを呼び出します。
ENQUEUEは、逐次再使用可能な1つまたは複数の資源の制御をタスクに割り当てます。資源を使用できない場合、要求された資源がすべて使用可能になるまでタスクが待ち状態になる可能性があります。資源の制御がタスクに割り当てられると、そのタスクの下で稼働しているプログラムの1つがDEQUEUEマクロを発行して資源を解放するか、またはタスクが終了するまで、そのタスクが制御を維持します。
プログラムの各グループは、実行時に使用可能な資源を獲得しようと競合します。資源とは、プロセッサー時間、データセット、他のプログラム、テーブル、ハードウェア装置など、プログラムの実行時に必要なものです。資源の競合相手は、実際にはプログラムに相当するタスクになります。
ヒント
資源が最初に使用されてから制御が解放されるまでは、その資源に対する2回めの要求が無条件な要求として発行されないようにアプリケーション プログラムを設計します。
参考資料
『IBM z/OS MVS Diagnosis Reference』
『IBM z/OS MVS Programming Assembler Services Guide』
『IBM z/OS MVS Programming Assembler Services Reference Vol. 1』
『IBM z/OS MVS Programming Authorized Assembler Services Guide』
『IBM z/OS MVS Programming Authorized Assembler Services Reference Vol. 1』