SVC 099

SVC 099は、動的割り振りによって発行されるタイプ3のSVCです。このマクロは、LOCALロックとCMSロックを獲得し、ロード モジュールIEFDB400のプログラムIGC0009Iを呼び出します。

動的にオープンまたはクローズされるほとんどのファイルまたはデータベースに対して発行されます。ファイルをJCLに定義していない場合は、動的にファイルをオープン/クローズする必要があります。

ヒント

SVC 099に対してレポートされる待ち時間は、長くなる場合があります。これは、割り振りが完了するまで制御がアプリケーション プログラムに戻されないからです。待ち時間の1つの原因として、2番めのCPUによるカタログ ボリュームの予約によって発生するMVSカタログに関する競合や、同じカタログを参照する多数のTSOまたはバッチ アドレス スペースによる同じCPUへの待機競合が考えられます。SVC 099の待機が複数のStrobe測定で常に発生する場合は、データセットを異なるボリュームに割り振ることをお勧めします。

JES3環境の場合、応答時間の遅延は、動的割り振りがJES3プロセッサーに送信されたあと、ローカル プロセッサーに戻されることで発生する可能性があります。この遅延は、JES3 GLOBALプロセッサーでの競合によるものと考えられます。

参考資料

『IBM z/OS MVS Diagnosis Reference』

『IBM z/OS MVS Programming Authorized Assembler Services Guide』

『IBM z/OS MVS Programming Authorized Assembler Services Reference Vol. 1』