Abend-AID診断サマリー - メール通知

Fault Analyticsでは、問題が発生したときに、電子メールを使用して自動的に個人またはグループに通知します。電子メールの内容をカスタマイズし、受信者にとって重要なイベント情報を送信できます。メールには、Abend-AID診断サマリー レポートへのリンクを含めることができます。これにより、担当者はレポートに簡単にアクセスでき、問題を即座に認識することができます。

これには、最初に、電子メールを受け取るユーザーとその条件を定義するルールを作成する必要があります。ルールの定義後は、発生したメインフレームのバッチまたはCICSの障害ごとにメールが配信されます。

Abend-AID診断サマリー レポートへのリンク

リンクにアクセスすると、図1と図4に示すように、Abend-AID診断サマリー レポートがブラウザーに表示されます。アプリケーション ソースがデフォルトのAbend-AIDリスティング ファイルで使用可能な場合、診断情報には解析用にマージされたソース コードが表示されます。

メモ アイコンメモ:以下の図は、Abend-AIDリリース10.2以前およびAbend-AID for CICS 5.2以前のAbend-AIDで表示されるAbend-AID診断レポートを示しています。Abend-AID 11.1以降およびAbend-AID for CICS 11.1以降のレポートは、Abend-AID共通ビューアーに直接リンクされます。

図 1.Abend-AID診断情報(パート1)

Abend-AID診断情報レポート(パート1)

図 2.Abend-AID診断情報(パート2)

Abend-AID診断情報レポート(パート2)

図 3.Abend-AID for CICS診断情報(パート1/2)

Abend-AID for CICS診断情報レポート(パート1)

図 4.Abend-AID for CICS診断情報(パート2/3)

Abend-AID for CICS診断情報レポート(パート2)

ルールのしきい値

Fault Analyticsルールを定義する際には、単発的に発生する場合には重要ではなくとも頻繁に発生するようであれば問題視するべき状況において、しきい値を使用できます。たとえば、CICSトランザクション障害があり、その頻度が一定であれば「許容可能」と見なし、通知は必要ない場合があります。ただし、特定の期間内にこれらのCICSトランザクション障害が多発し始めた場合は、問題をただちに調査できるように通知を配信する必要があります。しきい値は、このような状況の通知制御に役立ちます。

CICSトランザクションのルールしきい値

たとえば、トランザクションIDがTRN1のCICSトランザクション タイプのイベントが2時間以内に20回発生した場合にのみ、CICSサポート配布リストに通知するルールを作成できます。つまり、2時間以内にこの基準に一致するCICS障害が発生しても、最初の19回めまでは通知は生成されません。2時間以内に20回発生した場合のみ、電子メールで通知が送信されます。

サマリー

Fault Analyticsと他のAbend-AID製品との密接な統合により、ユーザーはメインフレーム障害に迅速に対応して修正することが可能になり、ダウンタイムを最小化することができます。これには、Fault Analyticsのメール通知機能が使用されます。問題が存在することを関係者に即座に認識させることが可能です。また、メールまたはFault Analyticsレポートを通じてAbend-AID診断サマリー レポートに簡単にアクセスできるというメリットもあります。これは、お客様のニーズに応じてアプリケーションを常に実行する必要がある状況では特に重要です。

 

関連トピック

Abend-AID診断サマリー
Abend-AID診断サマリー - 管理レポート