ILBOCVB

ILBOCVBは、COBOLプログラムのUNSTRING命令、またはILBOUST、ILBOINS、ILBOSTGなどのサブルーチンによって呼び出される、COBOLライブラリー ルーチンです。ILBOCVBは、作業記憶域でUSAGE DISPとして定義される数値表示データ項目とUSAGE COMP-3として定義されるパック10進数データ項目を2進数に変換し、2進数を外部または内部10進数に変換します。

ヒント

データ項目で演算を行うと、ほとんどの場合、データ項目は2進数に変換されます。これによりCPU時間が過剰に使用される場合があります。データ項目を作業記憶域に2進数として定義することで、不要なCPU消費を回避できます。作業記憶域内のデータ項目を定義する場合のデフォルトは、USAGE DISPです。これは常に有効というわけではありません。特に、数値計算に用いる場合は、計算を行うたびに項目を2進数に変換する必要があるため、効率的ではありません。

データ項目を計算に使用して、画面に表示する必要がある場合があります。その場合、項目を2進数に変換したあと、表示用に変換し直すために発生するCPU消費は回避できません。ただし、項目が内部計算だけに使用される場合は、作業記憶域で項目をCOMP-3(パック10進数)またはCOMP(2進数)として定義することで、CPUの消費を抑えることができます。