FCSRSUSP

タスクが資源タイプFCPSWAITまたはFCSRSUSPを待機している場合は、そのタスクがVSAMストリングを取得できない状態であることを意味します。FCPSWAITはプライベート ストリングの待機、FCSRSUSPは共有資源ストリングの待機を示します。タスクがパージ可能なタイプである場合は、システムからパージできます。

非RLSモードの場合、VSAMデータセットに対して定義されているストリング数(FILE資源定義のSTRINGSパラメーター値)によって、そのデータセットを同時に使用できるタスク数が決まります。STRINGS値の範囲は1~255です。RLSモードの場合、ストリングは必要に応じて最大1024まで自動的に割り当てられます。ストリングがすべて使用中の場合は、データセットにアクセスしようとするタスクは、いずれかのストリングが解放されるまで待機する必要があります。

タスクがストリングを取得するまで長時間待機しなければならない場合は、STRINGS値を大きな値に変更するか、ストリングがより短期間で解放されるようにプログラム ロジックを変更することを検討してください。

ストリングやその他のVSAM資源が長時間保持されるプログラム ロジックの例としては、会話型トランザクションがSTARTBRまたはREADNEXTを発行したあとで、ENDBRを発行せずに端末入力を待機する状態になるものなどが挙げられます。この場合、ENDBRが発行されるまで表示がアクティブなままになり、VSAMストリングとバッファーが端末を待機している間ずっと保持されたままになります。また、LSRファイルの場合は、トランザクションが制御インターバルの共有制御を保持し続けるため、同じ制御インターバル内のレコードを更新しようとするトランザクションも待機させることになります。

同様に、端末入力を待機している間、READ UPDATEまたはWRITE MASSINSERTを未処理状態にしておくと、各トランザクションがVSAM資源を長時間にわたって保持することになります。

この資源の待機は、RLSモードでアクセスされるファイルでも、非RLSモードでアクセスされるファイルでも発生します。