IGZ9SPM

IGZ9SPMは、CICS対応のCOBOLスペース マネージャーです。これにより、呼び出し元から要求された主記憶域が提供または解放されます。

ヒント

事前に割り振られたプール サイズが実行時に要求されたサイズよりも小さい場合、IGZ9SPMが空きスペースを管理するうえで大量のCPUが消費されます。事前に割り振られたデフォルトのプール サイズは8KBですが、一部のプログラムでは実行時に200KB程度が必要になります。

IBM提供の実行時オプションSPOUTは、実行中にCOBOLスペース マネージャーによって割り振られた記憶域の量を示すメッセージを発行します。ユーザーはこの情報を基に、スペース管理調整テーブルをカスタマイズできます。CICS固有の調整テーブルを使用すると、COBOLスペース マネージャーが空き記憶域を取得するために発行する必要のあるシステム要求の回数を軽減できます。これによってアプリケーションの記憶域の要求が減り、パフォーマンスも多少向上します。デフォルトはNOSPOUTです。

IGZETUNモジュールを変更して、デフォルトのサイズを増やすことができます。デフォルトのサイズを増やした分だけ、ユーザーのジョブ ステップの領域サイズも増やす必要があります。これにより、CPUの使用量が大幅に軽減されます。

IGZESPMの特定の場所でのリターン アドレスを検索できないため、CPU時間と呼び出し元のソース ステートメントとの関係付けはできません。

参考資料

『VS COBOL II Diagnosis Reference Rel 3.2(LY27-9522)』