DFHSIP

DFHSIPはCICSシステム初期化プログラムで、オペレーティング システムによって呼び出されます。DFHSIPのタスクは、CICS/ESAの初期化時と終了処理時にはアクティブになっています。CICS/ESAがログオンを受け入れてユーザーのタスクを実行する間、アクティブなコードはありません。

ヒント

DFHSIPは、インストール時にIBM提供の標準名を使用した場合に、Measurement Session Data(測定セッション データ)レポートに表示されるCICSプログラムです。

CICSの新しいバージョンでは、DFHSIPはCICSを初期化し、多数のCICSドメインで使用されるコードを含みます。CICS 4.1では、以下のドメインで使用されるコードがDFHSIPに含まれています。

  • カーネル(KE)

  • ドメイン マネージャー(DM)

  • ディスパッチャー(DS)

  • ダンプ(DU)

  • グローバル カタログ(GC)

  • ローカル カタログ(LC)

  • ローダー(LD)

  • ロック マネージャー(LM)

  • メッセージ(ME)

  • パラメーター マネージャー(PA)

  • 記憶マネージャー(SM)

  • トレース(TR)

これらの追加モジュールがDFHSIPに含まれているため、CICS 4.1にアップグレードすると、CPU時間が大幅に増えます。

参考資料

『CICS Transaction Server for z/OS Diagnosis Reference』

『Strobeオプション・ガイド』の「Strobe for CICS」

『CICS Tuning and Performance』(Xephon Report, J. Petersen, August 1991)