SVC 018

SVC 018は、BLDL/FINDマクロによって呼び出されるタイプ2のSVCで、ロードするモジュールのディレクトリー エントリーを取得します。このマクロはロックを獲得しません。

BLDL/FINDは、指定されたロード ライブラリーを検索して、1つのモジュールまたは複数のモジュールのリストを探します。通常はSTEPLIB、JOBLIB、およびリンク リスト ライブラリーを検索してモジュールを見つけます。

ヒント

最初のライブラリーでロード モジュールが見つからない場合は、他のライブラリーを検索します。この結果、プログラム別CPU使用レポートで報告されるSVC 018のCPU使用率、資源要求分布レポートで報告されるSTEPLIBまたはJOBLIBの待ち率、入出力装置使用レポートで報告される特定のシリンダーの活動率が高くなります。

パフォーマンスを向上させるには、モジュール検索数または検索対象ライブラリー数を減らします。ほとんどのモジュール検索はモジュールをロードするために行われるので、ロードを減らせば検索も減ります。ロードの削減方法については、SVC 008の説明の「ヒント」セクションを参照してください。検索されるライブラリーの数を減らすには、STEPLIBとJOBLIBに連結されるライブラリーの数を最小限に抑えてください。リンク リストからすべてのモジュールをロードすることによって、ユーザーがSTEPLIBとJOBLIBを完全に除去している場合もあります。

IMS領域では、モジュールをプリロードできます。モジュールがプリロードされていない場合、非常に大量のCPUがSVC 018のために使用されます。

CICSリージョンでは、NEWCOPYの実行後にはじめてモジュールが参照される際にBLDLが実行されます。

参考資料

『IBM z/OS MVS Diagnosis Reference』

『IBM z/OS DFSMSdfp Advanced Services』

『IBM z/OS DFSMS Using Data Sets』

『IBM z/OS DFSMS Macro Instructions for Data Sets』