DFSCPY00

DFSCPY00は領域間コピー モジュールと呼ばれていますが、実際にはそれ以外の機能を備えています。プログラム要求処理プログラムDFSPR0X0、IMSコール アナライザーDFSDLA00、および(特定のコールの場合は)IMS同期点モジュールのインターフェースとして機能します。

DFSDLA00は、最初に呼び出されたときに、呼び出し元の環境を検証して、IMSコールをセットアップするためのフィールドをさまざまな制御ブロックに設定します。次に、DL/Iコール アナライザーDFSDLA00を呼び出して、コールの初期検証を実行します。

バッチIMSとは異なり、オンラインIMS環境では、入出力域とSSA(および使用されている場合はAIB制御ブロック)という2種類のPCBのコピーがあります。ローカル コピーは従属領域に存在し、アプリケーションはこれを参照します。IMSコピーは記憶域の別の部分に存在し、IMSモジュールがアクセスします。入出力域、SSA、AIBブロックは、コールの開始時にIMS域にコピーされます。モジュールDFSCPY30は、入出力域とSSAを移動します。

この領域のコピー後、DFSDLA00がデータベース呼び出しのセカンド パス用に呼び出されるか、モジュールDFSDLA30がTPコール用に呼び出されます。このとき、IMS DL/IまたはTPコール処理モジュールが呼び出されます。コールが完了すると、DFSCPY00に制御が戻ります。入出力域、AIB制御ブロック、影響を受けたPCBがIMS域から従属領域にコピーされ、プログラム要求処理プログラムに制御が戻ります。

ヒント

DFSCPY00は、各IMSコールの検証、初期化、処理を実行します。コールが頻繁な環境では、DFSCPY00とDFSCPY30によって使用されるCPU量が5%に達する場合もあります。コール パターンを効率的にしてパフォーマンスを向上させることが、資源使用率を制御するうえで重要です。

モジュールDFSCPY00は、IMS DCMONITORにレコードを書き込むたびに特殊なコードを設定します。IMSASAP IIがトレース データのフォーマットに使用されている場合、DFSCPY00で使用されるDL/Iコール時間のパーセンテージが報告されます。

参考資料

詳細については、IMSのSVSOURCEライブラリー データセットを参照してください。IMSシステム プログラマーにお問い合わせください。