データセット特性レポートの分析

ファイルのデータ部分または索引部分のいずれかのEXCPカウントが多い場合は、入出力装置使用レポートで装置およびボリュームごとのアクセスの詳細を検証します。ファイルにCIまたはCA分割がある場合は、FREESPACEのパーセンテージを増やします。

順次ファイルのデータ部分へのEXCPが多く、バッファーが少ない場合は、データ バッファーまたはブロック サイズを増やします。また索引部分へのEXCPも多い場合には、索引のCAサイズが小さすぎて、データへのポインターに十分に対応できていない可能性があります。索引のCAサイズは、JCLのSPACEパラメーターによって制御されます。VSAMは、索引のCAサイズの1次割り振りと2次割り振りのうち小さいほうの値(最大1シリンダー)を使用します。

データセットへのアクセス方式がQSAMで、バッファー数が5であるなら、QSAMファイル用のデフォルト バッファー数を使用していることになります。通常、これはあまり効率的ではありません。バッファー数を15か20に増やしてから、再度測定してください。物理I/O数が減り、ファイルの待ち時間が少なくなっているはずです。サイトの状況によって、最適なバッファー数は異なります。

データセットへのアクセス方式がVSAM INDXで、OPEN INTENTパラメーターの値がDYNまたはDIRである場合、最適なパフォーマンスを得るためには、索引コンポーネントに十分なバッファーが割り振られていることを確認してください。索引コンポーネントに割り振る最小バッファー数は、索引レベルの数に1を足した数です。索引レベルの数は、ファイル名の左側のアイコンをクリックするとわかります。

ランダム アクセス ファイルの索引部分へのEXCPが多く、バッファーが少ない場合は、索引バッファーを増やします。

データセットの活動については、このレポートの他に、DD名とデータセットの情報を含むレポートを参照してください。

VSAMおよびDASDアクセスの管理は複雑なため、測定結果やアプリケーションへの可能な変更についてはサイトの担当者にお問い合わせください。