実行時の活動の分布状況

[実行時の活動の分布状況]グラフには、プログラムまたはサブシステムの活動レベルとその主要なファイル アクセス活動の記録が、発生順に表示されます。このレポートは、特に記憶装置間でなにがCPU時間を最も多く消費しているかを判別するのに役立ちます。

グラフには、活動の分布が横軸のスケールに100段階のチャート形式で表示されます。各セグメントは、測定セッションの1%を表しています。したがって、チャート上のどのポイントも、測定セッションのある特定の1%の時間に発生したタスク実行またはファイル アクセス活動に相当し、そのセグメント中の全活動に対する比率として示されます。各ポイントは、全体の使用率のうちの10%を表します(端数は四捨五入される)。使用状況が5%未満のタスクとファイルの活動は表示されません。50%を超える活動レベルは、赤で示されます。

ファイル アクセス活動とタスク実行活動は相互にオーバーラップすることがあるため、カラムのパーセンテージの合計は、オーバーラップの程度により100を超えることがあります。

分析のヒント

このグラフでいつどのタスクやファイルがビジー状態だったかを確認できます。このグラフの縦軸にブランク スペースがある場合には、テープ マウントの待ち時間が原因であることがあります。テープ活動(ボリュームの終わり、オープン、クローズなど)に待ちが発生しているかどうかを確認するには、モジュール別待ち時間レポートを調べます。また、どのファイルが待ちと関連しているかを確認するには、入出力装置使用レポートを調べます。この待ち時間は、テープ ドライブを追加することで短縮できる場合があります。

複数のファイルが同時にビジー状態であることがグラフに示されている場合、資源要求分布レポートを調べ、これらのファイルが待ちを発生させているかどうかを確認します。これらのファイルが待ちを発生させている場合には、入出力装置使用レポートを調べてこれらのファイルが同じパックに存在するかどうかを調べます。これらの条件が満たされる場合、またファイルが順次アクセスされる場合、1つまたは複数のデータセットを異なるパックに移動させて、この競合を解消します。

資源要求分布レポートの詳細については、ここをクリックしてください。