実行時間のパーセント CPU待ち原因

[実行時間のパーセント CPU待ち原因]は、実行が遅延し、待機イベント(通常は入出力の完了イベント)のオカレンスが一時停止状態になった実行時間のパーセンテージです。

タスク実行活動の場合には、[実行時間のパーセント CPU待ち原因]は、特定のファイル アクセスと関連のないイベントが完了する間、測定対象のジョブ ステップの実行がブロックされていた時間を表します。オンライン サブシステムの場合には、この時間は通常、単純な端末入出力待ち(処理するトランザクションが存在しないために発生した待ち)になります。.FILEMGT実行活動で報告される待ち時間の要因には、モジュールのロード、領域間通信、およびタイマー要求も含まれます。待ちが発生するモジュールが標準アクセス方式のモジュールではない場合には、ファイルのアクセス操作の完了待ちに使用された時間(複数待ち条件)が、タスク行のエントリーに表示されます。通常、この待ち時間のパーセンテージを減らすことはできません。

ファイル アクセス活動の場合、[実行時間のパーセント CPU待ち原因]は、入出力処理の完了待ちの間、測定対象のジョブ ステップの実行がブロックされていた時間を表します。この値には、システムで必要な入出力装置の競合が発生したために活動が待ち行列に入れられていた時間が含まれます。また、データセットのオープン待ちに使用された時間は含まれません。このような活動は、.FILEMGTで報告されます。

必要な入出力装置に対して他の活動中のアドレス スペースが競合している場合には、入出力処理の開始前に入出力要求が待ち行列に入れられる間、活動が遅延されることがあります。このレポートの[CPU待ち原因]の値が過剰な場合は、遅延を示しています。対象プログラムまたはサブシステムで、複数の入出力活動のオーバーラップが高頻度で達成されていて、あまりCPU時間が使用されない場合、[実行時間のパーセント CPU待ち原因]の値は、[実行時間のパーセント 単独で費やした時間 I/O]の値よりも高くなります。この状態は通常、効率的に管理されたパフォーマンスを表します。

標準アクセス方式のモジュールで、いくつかのイベントのうちの1つのオカレンス(オープン/クローズ操作の完了など)の待ちに使用される時間は、.FILEMGTに割り当てられます。

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