[プロセッサー時間]

[プロセッサー時間]には、アプリケーションが使用したCPU時間が表示されます。

[CPU]は、測定対象ジョブステップでタスク（Strobeの測定タスク自体は含まない）を実行していた時間を、分と小数第2位までの秒で表した値です。通常、使用されたCPU時間に対して課金されるため、これはシステム資源の時間で最も重要な測定項目であると考えられます。
[アドレススペースエンクレーブ]は、アドレススペースエンクレーブ時間、つまり、[CPU]フィールドには含まれていない、エンクレーブに対する所定のアドレススペースで使用されたCPU時間です。
[SRB]は、システムがSRBを実行していた時間を、分と小数第2位までの秒で表した値です。SRBは、優先度の高いサービスルーチンを表します。測定セッションデータレポートには参考用にSRB時間が表示されますが、続くレポートでは詳述されません。Strobeは、タスクとして実行中のSRBを測定するため、SRBの下で実行する活動を測定できません。CPU時間は、そのアドレススペース内のすべてのタスク制御ブロック（TCB）の集約タスク時間であり、SRB時間を含みません。SRB時間がCPU時間に大きく影響している場合、例外的または異常な処理のタイプを示している可能性があり、他のツールを使用してさらに調査する必要性を示唆しています。
[エンクレーブTCB時間]：
[独立エンクレーブTCB時間]は、独立エンクレーブで測定されたCPU時間です。独立エンクレーブは、1つの完全なトランザクションを表します。パフォーマンス目標は、そのエンクレーブが作成されるときに分類されるサービスクラスに基づいて割り当てられます。各独立エンクレーブは、そのサービスクラスの期間1と、そのエンクレーブに属するディスパッチ可能な装置で使用されたサービスに基づいてスイッチされた期間で開始します。
[従属エンクレーブTCB時間]は、従属エンクレーブで測定されたCPU時間です。従属エンクレーブは、既存のアドレススペーストランザクションを新しいディスパッチ可能なユニットセットのもとで継続することを示します。そのパフォーマンス目標は、従属エンクレーブが作成されたときにアドレスの管理に使用されたサービスクラス（またはPGN）と期間に基づいて、既存のアドレススペーストランザクションから引き継がれます。従属エンクレーブによって使用されたCPUサービスは、アドレススペーストランザクションによって使用された場合と同様に処理され、アドレススペースが従属エンクレーブと共にあとの期間にスイッチする場合があります。
[サービス単位]は、測定セッション中に検出されたCPU実行の活動量です。このサービス単位の測定は、測定対象のジョブステップでタスクを実行していた1つまたは複数のCPUを反映するもので、測定タスク自体は含まれません。サービス単位とは、CPUの標準的な能力を、命令の実行量として表現したものです。同量のCPU時間で比較した場合、性能の高いシステムの方が低いシステムよりもこのフィールドに表示される値は高くなります。

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